穂高岳縦走個人山行(戸塚 哲)

上高地①

1日目、9月26日(木)晴
 3:35 自宅発 → 8:00 沢渡駐車場 → 8:45 上高地 → 11:05 横尾 → 14:15 涸沢小屋
穂高登山は初めてなので難所を歩く不安と、絶景を眺める期待が交叉する。沢渡には昨年バスターミナルができ、大きな駐車場もあるので、そこへの駐車がお薦め。上高地から涸沢カールまでは紅葉直前の植物や周辺の山々の景色を愛でながら順調に上る。ナナカマドの紅葉はあと1週間くらい後か。平日とあってかカールでのテントは30張くらい。小屋も40%くらいと空いておりゆっくり休めた。明日は予約が一杯だそうだ。小屋の食事はおいしかった。
岳沢①

2日目、9月27日(金)快晴
 6:30 涸沢小屋発 → 9:00 北穂高岳 → 12:20 穂高岳山荘着
今日も快晴。小屋から眺める日の出が神々しい。前穂や吊尾根の荒々しい岩山も赤々と染まってくる。素晴らしい登山が予感される。涸沢カールまでの登山者は多いが、そこから穂高方面への登山者はそれほど多くない。北穂高岳までの登山道は大谷崩の乗越までを歩くような雰囲気で、一気に登頂した。一旦下がって涸沢岳へ向かう稜線へ出ると、登山道はガラリと様相を変える。険しい岩場の急斜面のアップダウンが連続する。すでに前後に登山者は誰もいない。慎重に慎重に三点確保で進む。涸沢岳までは緊張の連続であった。しかし、四方を見渡せば、どこまでも山々が連なり、雄大な景観はこの上ない。日本の屋根を歩いている感じだ。その高度感はテレビで見る風景とは臨場感が違う。涸沢岳までくれば穂高岳山荘はすぐ先だ。小屋は混んでおらず、今日もゆっくり休めた。
北穂岳①
3日目、9月28日(土)快晴
 6:00 穂高岳山荘発 → 6:35 奥穂高岳 → 9:00 前穂高岳 → 11:35 岳沢ヒュッテ → 13:20 上高地
山小屋で同室だった72歳と66歳の三重県のクライマーと岳沢ヒュッテまでご一緒する。奥穂から先の吊尾根は無難にやり過ごしたが、前穂高岳までの岩場は急傾斜の難所の連続で気を抜けない。紀美子平まで来るとほっとする。前穂高岳では360度の景観を心行くまで楽しむ。空は青々と澄み渡り、視界はどこまでも広がる。重太郎新道も気は抜けない。途中の細尾根で左側のハイマツ帯を50mくらい滑落したクライマーがいた。幸い自力で登り返してきたが、後で聞いたら、かなり怪我はしたそうだ。右側の谷に滑落したら一巻の終わりだった。気を引き締めて下る。岳沢ヒュッテまでくれは一安心だ。今日は週末とあって、登山者は多い。上高地の河童橋まで来ると今日歩いた穂高連峰の山々が目に入る。厳しい登山ではあったが、充実感の残る縦走であった。
奥穂岳①

前穂岳①
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